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フリーソフトウェア財団が公表する GNU フリー文書利用許諾契約書の第1.1版、あるいはそれ以降のいずれかの版の条件下において、この文書の複製、配布および/または変更が許可されます。変更出来ない箇所、表紙文および裏表紙文があってはいけません。この利用許諾契約書の全文はフリーソフトウェア財団から取得する事ができます。
May 2008
元来 UNIX オペレーティングシステムは文字専用のシステムとして設計され、キーボードで入力するコマンドによって制御されていました。これはコマンドラインインターフェイス (CLI) として知られています。X ウィンドウシステム、Xfce および他のプロジェクトは以降 UNIX にグラフィカルユーザインターフェイス (GUI) を追加していきました。あなたが今実際に使用しているのは正にこれです。GUI が備わったと言っても CLI が無用の長物になるわけではありません。辺りを見回せば CLI は未だに存在していて、それが最も容易、最速、かつ強力な手段になることが少なからずあります。実際のところパワーユーザは CLI 無しではやっていけないでしょう。
Terminal は X ターミナルエミュレータとして知られるものの一つで、ターミナルあるいはシェルと呼ばれることが多いようです。あなたのデスクトップにやもすると大昔の文字スクリーンを思わせるようなものを持ち込んできますが、他のグラフィカルなアプリケーションと画面上に共存することに何の問題もありません。Windows ユーザには MS-DOS プロンプトというユーティリティ (Windows 環境下において DOS コマンドラインでの作業を可能にする類似機能) に詳しい方がいるかもしれませんが UNIX の CLI は能力的に遥かに勝っていて使いやすいという事をぜひとも知って頂きたいと思います。
Terminal は X コンソーシアムが開発したアプリケーション xterm
の動作をエミュレートします。ではその xterm
はと言うと、これは DEC の VT102 ターミナルをエミュレートしていて、DEC VT220 エスケープシーケンスも同様にサポートします。エスケープシーケンスとは、文字 Esc で始まる一連なりの文字列のことです。VT102 や VT220 ターミナルがカーソルの位置を定めたり画面をクリアするような機能に使用する、これらエスケープシーケンスのすべてを Terminal は受け付けます。
Terminal の先進的な機能に、シンプルな設定インターフェイス、単一ターミナルウィンドウ内での複数タブの使用、背景の疑似透過、デスクトップでのスペース節約に役立つコンパクトモード (メニューバーとウィンドウ枠の非表示) が挙げられます。
主な機能は以下のとおりです:
これらの特色に加えて、Terminal は昨今のターミナルエミュレータに望まれるすべての機能をサポートしています。